結論
ここ2か月の大失敗は、分析力不足ではなく、分析後の実行ルール違反で起きている。
日経平均、CFD、上位足、ダウ、押し目の見立て自体は、多くの日で正しい。問題は、その見立てを持っているのに、短い足の見た目や「ここで止まるだろう」という予測で逆方向に入ること。大きな損失の日は、ほぼこの構造に集約される。
明確なダウ崩れが発生しない限り、トレンドは継続する。 これを守れない日だけ、大きく崩れている。
原因1: 225/CFDの方向を最初に固定できていない
6/23は、日経平均225とCFD全体が下げ基調なのに、個別株だけが上を指すテクニカルを根拠にLONGを重ねた日。これは最も分かりやすい大失敗の型。
6/25は逆に、日経225が上方向なのに太陽誘電でSELL INした。方向は反対だが、失敗の構造は同じ。指数の本流と逆方向に個別だけで勝とうとしている。
原因2: ダウ崩れを待たずに反転を予測している
4/30のソフトバンクG、6/24と6/25の太陽誘電は、上位足または指数方向が残っているにもかかわらず、短期の見た目だけで逆張りした。
特に6/25は、本人メモにある通り「日経平均は上方向、分析も正しい、押し目もダウ理論上も割れていない」状態だった。つまり、売りの根拠はチャート上の事実ではなく、反転期待だった。
原因3: 損切り後に同じ銘柄へ戻りすぎる
6/23は、フジクラ、SBG、太陽誘電で損切り後の再エントリーが増えた。日誌では「根拠の薄い入り直しを分けて検証」と記録されている。
6/24も、太陽誘電で11時台にルール外LONG/SELLが連続し、「取り戻したい」欲求が主因として記録されている。6/25のトヨタも、方向感が悪いまま売り買いが重なり、全敗になった。
原因4: 良い失敗と悪い失敗を混ぜてしまう
6/25の村田製作所のLCカット1回は、ルール通りの納得できる失敗として分けるべき。LC後に再エントリーで回収しており、これは「ルールを守った損失」として扱う。
一方で、太陽誘電のSELL IN、トヨタの方向感がない連続売買、指数と逆方向の個別エントリーは、ルール外の失敗。ここを同じ「負け」として扱うと改善点がぼやける。
証拠になった日誌
| 日付 | 日誌の主題 | 失敗の型 | 原因分類 | 次回ルール |
|---|---|---|---|---|
| 2026-04-30 | ソフトバンクGの逆張り失敗。日足上昇中のサポレジ到達をSELL目線で見た。 | 上位足Nダウ合流地点を売りで見た。 | 上位足逆行 / 反転予測 | 強い上位足のサポレジでは、まず上位足方向への再合流を疑う。 |
| 2026-05-06 | USDJPY介入級下落中の逆張りロング失敗。 | 勢いが止まる前に反発期待で買った。 | 止まるだろう / 落ちるナイフ | 一方向の強い値動きでは、止まった事実かレンジ化を待つ。 |
| 2026-05-08 | JP225で9時以降の飛び乗りロング。1321でリカバリー。 | 期待値のある位置で待てず、高値掴みになった。 | 飛び乗り / 待てない | 225は9時前に構える。9時以降は飛び乗らない。 |
| 2026-06-22 | 太陽誘電の逆張りLONG2回で -16,000円。 | 支持反発を想定したが、サポレジ回復前に買った。 | 下げ止まり未確認 / 早い逆張り | 支持帯は触っただけでは根拠にならない。回復・切り上げ・反転を待つ。 |
| 2026-06-23 | 日経225/CFDが下げ基調なのに個別LONGを重ねた大失敗。 | フジクラ、SBG、太陽誘電で指数と逆方向に再エントリー。 | 地合い逆行 / 再エントリー増加 | 225が下なら個別LONGは禁止。負けた後の同方向再エントリーは禁止。 |
| 2026-06-24 | 太陽誘電の11時台ルール外エントリー。勝率は高いが収支崩れ。 | 取り戻したい欲求で、押し目不明・ダウ不明の位置に入った。 | 取り戻し / ルール外 / 急上昇中SELL | 迷って見送った直後の取り戻しエントリーは禁止。 |
| 2026-06-25 | 日経225が上方向なのに太陽誘電SELL IN。村田LCだけは納得できる失敗。 | 押し目もダウも崩れていないのに売った。 | 225逆行 / ダウ継続無視 / 止まるだろう | 明確なダウ崩れがない限りトレンド継続。村田LCのようなルール通りの損失だけ許容。 |
再発防止ルール
- 指数方向チェックを最初に固定する。 225/CFDが上ならSELL IN禁止。225/CFDが下ならLONG禁止。
- ダウ崩れチェックを必須にする。 押し目が割れていない、ダウが崩れていないなら、トレンド継続として扱う。
- 逆方向エントリーは根拠2つ以上。 RSライン、キリ番、Wトップ、板読み、出来高、VWAP、ダウ崩れのうち最低2つ。
- 同銘柄の再挑戦は1回まで。 2回目以降は歩み値検証用にして実弾を止める。
- 負けを分類する。 ルール通りのLCは許す。ルール外エントリーだけを大失敗として記録する。
- 「止まるだろう」と思ったら30秒停止。 その根拠が事実か予測かを書けないなら入らない。
- 未来を当てるゲームから降り、確率のゲームに徹する。 バックテストで優位性があるルールだけを実行し、毎回の値動きを当てようとしない。
教訓: 予測ではなくエッジを実行する
多くの失敗は「次はこう動くだろう」という予測を根拠にした瞬間に始まる。優位性が証明されたルールがあるなら、毎回の結果を事前に知る必要はない。
市場に勝たせてもらうことを期待しない。 期待する対象は市場ではなく、自分が検証したルールと、それを守る実行力。
フォーカスするのは「予測を当てること」ではなく、自分のルール、つまりエッジを機械的に実行し続けること。
エントリー前チェックリスト
| 確認 | YESなら | NOなら |
|---|---|---|
| 225/CFDの方向は自分のエントリー方向と同じか | 次へ進む | 原則見送り。逆方向なら根拠2つ以上必要 |
| 押し目または戻り高値はダウ理論上で崩れているか | 逆方向を検討可能 | トレンド継続。逆張り禁止 |
| RSライン、キリ番、Wトップ、板読みなど停止根拠があるか | ロットとLC幅を決める | 「止まるだろう」なので禁止 |
| 直前に同銘柄で負けていないか | 1回だけ再挑戦可能 | 2回目以降は検証だけ |
| この損失はルール通りのLCとして受け入れられるか | 入ってよい | 入らない |
6/25の扱い
村田製作所のLCカット1回だけは、ルール通りの納得できる失敗。 これは責めない。正しく切ったから、次の再エントリーで回収できた。
それ以外はルール外エントリーとして扱う。特に太陽誘電のSELL INは、日経225が上、押し目未崩れ、明確なダウ崩れなしの状態で売っている。これは「予測で売った」失敗。
今日からの基準は、損失額ではなくルール分類。ルール通りのLCは正常コスト。ルール外エントリーは大失敗。