パターンの本質
「戻ってきたから逃げたい」という大衆心理が、上値を止める。
大きく買いたくなる上昇や陽線のあとに下落し、買った人たちが含み損を抱える。 その後、価格がVAP/VWAPや建値付近の横向きレンジ価格帯へ戻ると、含み損ホルダーは「やれやれ、やっと戻った」と売って逃げる。 その売り圧に、新規の戻り売りが重なる場所をセルイン候補にする。
戻り売り
VWAPセル
建値撤退売り
横向き価格帯
需給心理
チャート構造
ポイント:
VAP/VWAPそのものが魔法のラインではなく、「そこで逃げたい人が多い」という需給を読むための目印として使う。
成立条件
1
必須 — 買いたくなる上昇
一度、大きな陽線・ブレイク・材料で買いが集まった形がある。
2
必須 — その後に下落
買った人が含み損になるだけの下落が入る。浅い押しではなく、逃げたい心理が発生する距離が必要。
3
必須 — VAP/VWAP/建値帯へ戻る
横向きVAP/VWAP、直近レンジ上限、買いが溜まった価格帯へ戻る。ここが「やれやれ」の発生地点。
4
重要 — 戻っても伸びない
戻ったのに上に進まない。上ヒゲ、陰線、出来高増なのに価格が伸びない状態を確認する。
5
推奨 — 地合い/銘柄の弱さ
指数や同セクターが重い、日足が弱い、戻り売り優勢なら期待値が上がる。
6
補足 — ロング側の撤退
自分がロングで入っている場合は、みんなが切る場所より前に撤退する。VWAP到達後の粘りは危険。
エントリー仕様
| エントリー | VAP/VWAP/建値帯へ戻った後、失速を確認してショート。 |
|---|---|
| 損切り | 戻り高値の上。VAP/VWAPを明確に上抜けて定着したら撤退。 |
| 利確 | TP1は直近安値。TP2は次のサポート、または下落Nの到達点。 |
| ロング保有時 | やれやれ売りが見えたら、早めの撤退かノーエントリー。戻ってから切ると大衆側になる。 |
手順
- 1買いが溜まった場所を探す急騰、ブレイク、材料上げ、大陽線の起点と、その後に捕まった買い手を想定する。
- 2含み損化を確認する価格が一度下がり、買った人が逃げたい状態になっているかを見る。
- 3VAP/VWAP/建値帯への戻りを待つ戻りが浅い時は追わない。やれやれ売りは「戻ってきた」ことが条件。
- 4失速でセルイン上ヒゲ、陰線化、直近安値割れ、VWAP反落を確認して売る。
実例
神戸製鋼 (5406)
2026-05-11
やれやれ売り
VWAPセル
横向き価格帯
本日の録音では、神戸鋼の場面を「やれやれ売り」の例として整理。 ロングで捕まった人が、VAP/VWAPや横向きレンジの価格帯まで戻ったところで逃げるため、そこに新規売りも重なりやすい。 1994円付近からセルインし、1937円付近までを狙う考え方。ATRが小さい銘柄では、値幅に合わせてロットを設計する。