チャートパターン定義書 v1.0

やれやれ売り

含み損ホルダーが「やれやれ、やっと戻ってきた」と逃げる価格帯を売る。 VAP/VWAP、横向きレンジの価格帯、建値付近に戻ったところで売り圧が出る心理を、VWAPセルの補強根拠として使うショート戦略。

初出定義2026-05-11
方向ショート(売り)
主根拠含み損ホルダーの戻り売り
補助指標VAP/VWAP / 横向き価格帯

パターンの本質

「戻ってきたから逃げたい」という大衆心理が、上値を止める。

大きく買いたくなる上昇や陽線のあとに下落し、買った人たちが含み損を抱える。 その後、価格がVAP/VWAPや建値付近の横向きレンジ価格帯へ戻ると、含み損ホルダーは「やれやれ、やっと戻った」と売って逃げる。 その売り圧に、新規の戻り売りが重なる場所をセルイン候補にする。

戻り売り VWAPセル 建値撤退売り 横向き価格帯 需給心理

チャート構造

VWAP / 建値価格帯 買いたくなる上昇 含み損化 やっと戻る やれやれ売り SELL SL: 戻り高値上 TP: 直近安値 / 次サポート
ポイント: VAP/VWAPそのものが魔法のラインではなく、「そこで逃げたい人が多い」という需給を読むための目印として使う。

成立条件

1
必須 — 買いたくなる上昇
一度、大きな陽線・ブレイク・材料で買いが集まった形がある。
2
必須 — その後に下落
買った人が含み損になるだけの下落が入る。浅い押しではなく、逃げたい心理が発生する距離が必要。
3
必須 — VAP/VWAP/建値帯へ戻る
横向きVAP/VWAP、直近レンジ上限、買いが溜まった価格帯へ戻る。ここが「やれやれ」の発生地点。
4
重要 — 戻っても伸びない
戻ったのに上に進まない。上ヒゲ、陰線、出来高増なのに価格が伸びない状態を確認する。
5
推奨 — 地合い/銘柄の弱さ
指数や同セクターが重い、日足が弱い、戻り売り優勢なら期待値が上がる。
6
補足 — ロング側の撤退
自分がロングで入っている場合は、みんなが切る場所より前に撤退する。VWAP到達後の粘りは危険。

エントリー仕様

エントリーVAP/VWAP/建値帯へ戻った後、失速を確認してショート。
損切り戻り高値の上。VAP/VWAPを明確に上抜けて定着したら撤退。
利確TP1は直近安値。TP2は次のサポート、または下落Nの到達点。
ロング保有時やれやれ売りが見えたら、早めの撤退かノーエントリー。戻ってから切ると大衆側になる。

手順

実例

神戸製鋼 (5406)
2026-05-11
やれやれ売り VWAPセル 横向き価格帯

本日の録音では、神戸鋼の場面を「やれやれ売り」の例として整理。 ロングで捕まった人が、VAP/VWAPや横向きレンジの価格帯まで戻ったところで逃げるため、そこに新規売りも重なりやすい。 1994円付近からセルインし、1937円付近までを狙う考え方。ATRが小さい銘柄では、値幅に合わせてロットを設計する。

神戸鋼 やれやれ売り VWAPセル