パターンの本質
「高値をもう一度試したのに、明確な新高値更新ができない」ことを売る。
ダブルトップセルは、単なる二番天井ではなく、最初の高値に対してもう一度買いが入り、 その買いがキリ番や重要ラインで吸収される場面を狙う。高値の少し上までヒゲや瞬間的な オーバーシュートが出ても、終値や次の足で押し戻されれば「新高値失敗」と判断する。
新高値更新失敗
ダブルトップ
キリ番タッチ
オーバーシュート待ち
上ヒゲ / 失速
チャート構造
一度つけた高値 → 下落 → 再上昇 → 高値更新失敗 → ショート
見方:
2回目のタッチが「完全一致」である必要はない。重要なのは、1回目の高値圏で買いが続かず、
価格が上に残れないこと。ヒゲだけの更新や、キリ番を一瞬超えて戻る動きはむしろ狙い目になる。
成立条件
1
必須 — 1回目の明確な高値
寄り付き後または前場中に、誰が見ても分かる当日高値・直近高値を一度つけていること。
2
必須 — 高値後に一度下落する
1回目の高値から、数分〜数十分かけて明確な押し・下落が入ること。横ばいだけではダブルトップにならない。
3
必須 — 再上昇で高値圏へタッチ
再上昇が1回目高値の近辺まで届く。高値の少し手前、同値、少し上のオーバーシュートは許容する。
4
必須 — 新高値更新失敗
2回目のタッチで上に残れないこと。上ヒゲ、陰線転換、板の重さ、出来高増なのに伸びない状態を確認する。
5
重要 — キリ番・重要価格の合流
3000円、5000円、10000円などのキリ番、週足高値、日足レジスタンス、VWAPが重なるほど期待値が上がる。
6
推奨 — 下位足の失速サイン
15秒〜2分足で上ヒゲ、陰線包み、直近安値割れ、ミニ下降Nを確認してから入る。
エントリー・エグジット仕様
| 項目 | 定義 |
|---|---|
| エントリー方向 | ショート(SELL) |
| 主なエントリー位置 | 2回目の高値タッチ後、上ヒゲ・陰線・高値更新失敗を確認した位置。理想はキリ番の少し上へのオーバーシュート後。 |
| 補助エントリー | 2回目タッチ後に小さなサポートを割り、戻りでそのラインがレジスタンス化したところ。 |
| 損切り | 2回目の高値上。キリ番を明確に上抜けて定着したら失敗。 |
| TP1 | 2回目上昇の押し安値、VWAP、直近サポート。 |
| TP2 | 1回目高値からの下落でつけた安値、または次の大きなサポート帯。 |
| RR目安 | 最低 1:1.5。理想は 1:2 以上。損切り幅が広くなる場合は見送り。 |
エントリー手順
-
11回目の高値をマーキングする当日高値、前日高値、日足の節目、キリ番を確認し、最初の天井候補を水平線で固定する。
-
2高値後に一度下落したことを確認する少なくとも短期足で押し安値ができるまで待つ。高値付近で揉んでいるだけならまだ売らない。
-
3再上昇で同じ高値圏へ戻るのを待つ高値の手前で止まる、同値で止まる、少しだけ上に出る、いずれも候補。キリ番タッチなら優先度を上げる。
-
4新高値更新失敗を確認する高値更新後に上に伸びない、上ヒゲになる、陰線化する、板が重くなる、出来高が入っても価格が進まない。このどれかを確認する。
-
5SELLエントリー損切りを2回目高値の上に置ける位置で売る。損切り幅が大きい場合は、直近安値割れ後の戻りを待つ。
-
6TP1で一部利確、残りをTP2へ2枚以上ならTP1で半分利確し、残りは建値または戻り高値上にSLを移して伸ばす。
実例
TDK (6762)
2026-05-26 / 3800円キリ番 + 前日CLOSE
W.Top SELL
3800円キリ番
2つの根拠
前日CLOSE TP1
状況:
TDKが寄り付き後に3800円キリ番を上抜けるように上昇したが、上に残れず反落。
その後の再上昇でも同じ高値圏で失速し、3800円付近が上値抵抗として機能した。
09:32に3804円で100株SELL、09:33に3788円で返済買い。
自信を持って入れる根拠: 1つ目は、1回目高値後に一度下落してから再上昇し、二度目の高値圏で上に残れない W.Top SELL / ダブルトップセルの形。 2つ目は、3800円という誰もが見やすいキリ番SELLが同時に重なったこと。 形だけではなく、価格帯の根拠が重なるため、通常の二番天井よりエントリー根拠が強い。
利確設計: 今回はTP1設定が難しい場面だったため、第一利確は前日CLOSE付近を優先候補にする。 キリ番からの反落は伸びる可能性がある一方、寄り付き直後は戻りも速いため、 まず前日CLOSEまでを現実的な第一目標として固定し、残りを伸ばす設計がよい。
判断: 「ダブルトップセル」と「3800円キリ番SELL」の2根拠がそろった、自信を持って入れる場所。 次回も同じ形では、キリ番上に明確に定着しないことを確認し、SLは二度目高値上、TP1は前日CLOSEまたは直近サポートに置く。
自信を持って入れる根拠: 1つ目は、1回目高値後に一度下落してから再上昇し、二度目の高値圏で上に残れない W.Top SELL / ダブルトップセルの形。 2つ目は、3800円という誰もが見やすいキリ番SELLが同時に重なったこと。 形だけではなく、価格帯の根拠が重なるため、通常の二番天井よりエントリー根拠が強い。
利確設計: 今回はTP1設定が難しい場面だったため、第一利確は前日CLOSE付近を優先候補にする。 キリ番からの反落は伸びる可能性がある一方、寄り付き直後は戻りも速いため、 まず前日CLOSEまでを現実的な第一目標として固定し、残りを伸ばす設計がよい。
判断: 「ダブルトップセル」と「3800円キリ番SELL」の2根拠がそろった、自信を持って入れる場所。 次回も同じ形では、キリ番上に明確に定着しないことを確認し、SLは二度目高値上、TP1は前日CLOSEまたは直近サポートに置く。
TDK (6762)
2026-05-11 / 3000円キリ番
W.Top SELL
3000円キリ番
新高値更新失敗
オーバーシュート狙い
状況:
TDKが3000円のキリ番付近まで上昇。1回目の高値形成後に一度下落し、再上昇で再び3000円付近へタッチした。
しかし3000円を明確に上抜いて定着できず、新高値更新失敗の形になった。
見るポイント: 3000円という大衆が意識しやすい価格、週足高値付近、2回目タッチ時の上値の重さが重なっている。 少し上に出るヒゲや瞬間的なオーバーシュートを待ち、そこで売りを入れるのがこの定義の中心。
判断: 「ダブルトップ」だけでなく「新高値更新失敗」が同時に成立しているため、W.Top SELLの好例。 キリ番3000円が重なっているため、通常の二番天井より根拠が強い。
見るポイント: 3000円という大衆が意識しやすい価格、週足高値付近、2回目タッチ時の上値の重さが重なっている。 少し上に出るヒゲや瞬間的なオーバーシュートを待ち、そこで売りを入れるのがこの定義の中心。
判断: 「ダブルトップ」だけでなく「新高値更新失敗」が同時に成立しているため、W.Top SELLの好例。 キリ番3000円が重なっているため、通常の二番天井より根拠が強い。
カカクコム (2371)
2026-05-08 / 3000円キリ番
ダブルトップ売り
3000円タッチ
成功例
3000円キリ番タッチ後のダブルトップ売り。2976円で100株売り、2951.5円で買い戻し。
キリ番と二番天井が重なる好例。ただし次回は2枚で入れるなら、TP1で一部利確し、残りをTP2まで伸ばす設計が理想。
見送り条件
- 本物のブレイクアウト: 2回目タッチで高値を明確に上抜け、ローソク足が上に残る場合は売らない。
- 1回目高値からの下落が浅い: ただの高値圏揉み合いで、ダブルトップの形になっていない。
- キリ番・重要ラインがない: 根拠が形だけの場合は期待値が落ちる。最低でも高値更新失敗 + もう1根拠が欲しい。
- 上位足が強すぎる: 日足・週足で強い新高値更新トレンド中は、同じ形でも踏み上げられやすい。
- 損切り幅が広い: 2回目高値上にSLを置くとRRが悪くなる場合は、直近安値割れ後の戻りを待つ。
- 一度負けた後の即リベンジ: 3000円などのキリ番を上抜け定着したら、同じ根拠で売り直さない。
禁止:
「高そうだから売る」は不可。必ず、1回目高値、下落、2回目タッチ、新高値更新失敗、追加根拠の順に確認する。
関連パターンとの違い
| パターン | 違い | 使い分け |
|---|---|---|
| W.Top SELL | 同じ高値圏を2回試して、新高値更新に失敗した場所を売る。 | キリ番・高値圏・二番天井で使う。 |
| フレミングセル | 偽ブレイク後、サポート崩壊や50%戻しからの下落を売る。 | サポート割れや戻り売りが明確な時に使う。 |
| VWAPセル | VWAPが上値抵抗として機能する戻り売り。 | W.Topの2回目タッチにVWAPが重なると補強根拠になる。 |