🔴 パターンの本質
「重要抵抗線を上方にブレイク後、サポレジ転換したその線に戻り跳ね返る。しかし支持は一時的で、50%戻し程度の小反発の後に急落してサポートを下抜く。逆カップアンドハンドル、または左肩なしのヘッドアンドショルダー。」
市場の最高値・節目高値・重要抵抗線に価格が上方ブレイクアウトを試みるが、それは"偽のブレイク(ブルトラップ)"に終わる。ブレイク後に旧抵抗線(=新サポート)まで戻り、一度は跳ね返るが、そこから50%程度の戻りを形成した後に急落しサポートを完全に下抜く。このサポート崩壊がショートの核心エントリーポイント。
「天井をつけた後、一旦サポレジ部分にタッチをした後、戻して下がっていきました。このフレミングセルの戻した部分、ここが第2エントリーポイントです。」
— 20260422.md(日経平均 天井狩り分析)
「1321の日経平均が15:30でVAPで1回跳ね返って半分戻して下がっていきました。これがいわゆるフレミングセルのパターンで、VWAPがちょうどタッチしていていい感じの反発ポイントでした。」
— 20260427mon.md(日経ETF分析)
「TDKがダブルトップセルのパターンがありましたが、フレミングセルのような形にはなっていたけど1回で落ちていったパターンを拾えないという感じで、スルーしました。」
— 20260423.md(TDK分析 / 戻り売り非発生型)
逆カップアンドハンドル(Inverted C&H)
左肩なしヘッドアンドショルダー
ブルトラップ(偽上昇)
サポレジ転換崩壊
🔷 チャート形状の2分類
フレミングセルは「逆カップアンドハンドル」と「左肩なしヘッドアンドショルダー」の2つの視点から解釈できる。本質は同じパターンを見る角度の違い。
① 逆カップアンドハンドル(ミラーC&H)
② 左肩なしヘッドアンドショルダー
🔑 解釈の統一:
どちらも「重要ライン上に留まれず崩壊する」という同じ値動きを表現している。
逆C&H視点では「ハンドルの形成 → ブレイクダウン」、
H&S視点では「右肩 → ネックライン割れ」をエントリーシグナルとして見る。
📐 フレミングセルの全体波形
── 完全パターン構造図(上昇ブレイク → 偽上昇 → サポート崩壊) ──
⚡ サポート崩壊後の2バリアント ✦ 新定義
サポートラインを下抜いた後の値動きにより、エントリー戦略が異なる2種類が存在する。
⚠️ 事前に判断できないことへの対応:
TYPE A/B はブレイク前に判断できない。そのためENTRY①(戻し高値ショート)を最優先で取り、
TYPE A と判明した場合のみENTRY②(戻り売り)を追加する。TYPE B の場合はENTRY①だけで十分。
✅ パターン成立条件
1
必須 — 重要抵抗線の存在
市場最高値・節目高値・前日高値・キリ番など、明確な抵抗線が存在すること。
「誰もが意識する」レベルであるほど有効性が高い。
2
必須 — 上方ブレイクアウト後のサポレジ転換
抵抗線を下から上に一度抜けた後、その抵抗線がサポートに転換していること。
この転換の確認がパターン成立の前提。
3
必須 — サポートでの一時的な跳ね返り
サポートに戻った後、一度で下に抜けず跳ね返ること。
この「一時的な支持」が50%戻しを形成する起点となる。
4
必須 — 50%前後の戻し(ハンドル/右肩)
サポートからの戻しが約50%のフィボナッチ水準で止まること。
VWAP・半値・サポレジ転換ゾーンと重なれば信頼度↑。
5
必須 — 急落による最終サポート崩壊
50%戻し高値から急落してサポートを明確に下抜くこと。
ここがパターン完成のシグナル。
6
重要 — 下落地合いであること
上昇地合いではショートは機能しない(2/26の川崎重工教訓)。
日足・週足が下向きか、少なくとも中立であることを確認する。
7
推奨 — VWAP との関係
50%戻し高値付近にVWAPが重なるとエントリーの信頼度が大幅に上がる。
「VWAP × 半値 × サポレジ転換」の3点合致が理想。
8
推奨 — 出来高の裏付け
ブレイクアウト時に出来高急増がない場合(=偽ブレイクの証拠)、
またはサポート崩壊時に出来高増加があれば信頼度↑。
📋 エントリー・エグジット仕様
| 項目 | ENTRY ①(主) | ENTRY ②(副 / TYPE A のみ) |
|---|---|---|
| タイミング | 50%戻し高値(ハンドル/右肩)での失速確認後 | サポート崩壊 → 戻り(旧サポート到達)での失速確認後 |
| 方向 | ショート(売り) | ショート追加(売り) |
| 根拠 | VWAP + 半値 + サポレジ転換ゾーン の3点合致 | 旧サポート = 新レジスタンスでの再失速 |
| 利確(TP) | 直近安値 / 次のサポート帯 | 直近安値(ENTRY①と同ターゲット) |
| 損切り(SL) | 戻し高値の上(節目+α) | 旧サポートライン上(戻りが旧サポ超えなら即撤退) |
| RR目安 | 1:2 以上を確認してからエントリー | 追加分は 1:1.5 以上 |
| 注意 | 上昇地合いでは不成立。ENTRY前に地合い確認必須。 | 戻りが浅い場合(50%に届かない)は見送り。 |
🔢 エントリー手順
-
1重要抵抗線を水平線で引く市場最高値・前日高値・節目キリ番などを日足・週足で確認し、チャートに水平線を引く。「誰もが意識する」ラインであることが重要。
-
2上方ブレイクアウトを確認価格が抵抗線を下から上に抜けたことを確認。ただしこれが「偽のブレイク」である可能性を念頭に置く。出来高の急増がないなら偽ブレイク疑い↑。
-
3旧抵抗線(新サポート)へのリターンと跳ね返りを確認ブレイク後に価格が旧抵抗線まで戻り、一度跳ね返ることを確認。この「一時的な支持」を確認してからパターンを認識する。
-
450%戻し水準とVWAPを計算して待機跳ね返りから上昇する50%フィボナッチ水準を計算。VWAPが重なれば理想的。この水準に指値または逆指値を構えて失速を待つ。
-
5ENTRY① — 50%戻し高値で失速確認後ショート小陰線・コマ足・上ひげなど失速サインの出現でショートエントリー。SLは戻し高値の上に設定。RR1:2以上を確認。
-
6サポート崩壊をウォッチ(TYPE A/B 判別)下落してサポートを下抜いたら「TYPE A(戻り売り発生)」か「TYPE B(直下降)」かを観察。戻ってきたらENTRY②を狙う。戻らなければENTRY①だけでホールド。
-
7(TYPE A のみ)ENTRY② — 戻り売り崩壊後に旧サポートまで戻ってきたら、そこでの失速を確認してショート追加。SLは旧サポートライン上。建値SLをENTRY①に設定してノーリスク化。
-
8TP到達または時間切れで決済直近安値に到達したら利確。またはパターン成立後30〜60分以内に動かない場合は撤退を検討。上昇地合い転換の兆候が出たら即撤退。
📈 実例(日記・音声記録より)
日経平均 ETF (1321)
2026-04-27(月)
TYPE A ― 戻り売り発生
15:30前後
VAP × VWAP 重複
状況: 日経平均が前日からの高値圏で推移、15時30分前後でVAP(出来高価格帯)の上端に到達。
波形:
• ブレイクアウト後に高値圏で停滞 → 旧抵抗線サポートタッチ
• VAPで1回跳ね返り → 半値戻し(50%)まで上昇
• VWAPがちょうど戻し高値付近に重なりエントリーポイント化
• 急落してサポートを下抜き → 戻り売りが発生(第2エントリー)
音声記録:「VAPで1回跳ね返って半分戻して下がっていきました。これがいわゆるフレミングセルのパターンで、VWAPがちょうどタッチしていていい感じの反発ポイントでした。」
波形:
• ブレイクアウト後に高値圏で停滞 → 旧抵抗線サポートタッチ
• VAPで1回跳ね返り → 半値戻し(50%)まで上昇
• VWAPがちょうど戻し高値付近に重なりエントリーポイント化
• 急落してサポートを下抜き → 戻り売りが発生(第2エントリー)
音声記録:「VAPで1回跳ね返って半分戻して下がっていきました。これがいわゆるフレミングセルのパターンで、VWAPがちょうどタッチしていていい感じの反発ポイントでした。」
ENTRY① 戻し高値でショートENTRY② 戻り売り確認
TDK (6762)
2026-04-23(木)
TYPE B ― 直下降型
2分足・15秒足
戻り売りなし
状況: TDKが9時にダブルトップセルのパターンを形成。15秒足でフレミングセル的な形が確認できたが、戻りを待っても戻らなかった。
波形:
• 9時に高値でダブルトップ形成(ブルトラップ的)
• 15秒足では複数回繰り返しのフレミングセル形 → 2分足ではほぼ一直線
• 1回で落ちていった(ノーリターン型)
• 第2エントリー(戻り売り)なし
音声記録:「1回で落ちていったパターンを拾えないという感じでスルーしました。一応エントリーポイントとしてはダブルトップセルがあったのでエントリー候補ではありました。」
結果: 後にペナントレンジで収縮 → 2667円あたりまで下落継続。
波形:
• 9時に高値でダブルトップ形成(ブルトラップ的)
• 15秒足では複数回繰り返しのフレミングセル形 → 2分足ではほぼ一直線
• 1回で落ちていった(ノーリターン型)
• 第2エントリー(戻り売り)なし
音声記録:「1回で落ちていったパターンを拾えないという感じでスルーしました。一応エントリーポイントとしてはダブルトップセルがあったのでエントリー候補ではありました。」
結果: 後にペナントレンジで収縮 → 2667円あたりまで下落継続。
ENTRY①のみ有効追いかけ禁止
日経平均(天井狩り)
2026-04-22(水)
TYPE A ― 戻り売り発生
日経天井形成後
第2エントリー成功
状況: 日経平均が3万4640円で天井を確認。サポレジ部分にタッチした後に戻して下落。
波形:
• 天井(3万4640円)→ サポレジ部分タッチ → 一時的跳ね返り
• 50%戻し(下フィボナッチ 0.618付近 + オーバーシュート)
• 急落 → サポート崩壊 → 戻し部分が第2エントリーポイント
• 3万4500円を軸にしたショートエントリー(フィボ0.618 + VWAP)
音声記録:「天井をつけた後、一旦サポレジ部分にタッチをした後、戻して下がっていきました。このフレミングセルの戻した部分、ここが第2エントリーポイントです。3万4500を、フィボナッチゾーン0.618あたりプラスオーバーシュートを狙っていけた感じのトレードでした。」
波形:
• 天井(3万4640円)→ サポレジ部分タッチ → 一時的跳ね返り
• 50%戻し(下フィボナッチ 0.618付近 + オーバーシュート)
• 急落 → サポート崩壊 → 戻し部分が第2エントリーポイント
• 3万4500円を軸にしたショートエントリー(フィボ0.618 + VWAP)
音声記録:「天井をつけた後、一旦サポレジ部分にタッチをした後、戻して下がっていきました。このフレミングセルの戻した部分、ここが第2エントリーポイントです。3万4500を、フィボナッチゾーン0.618あたりプラスオーバーシュートを狙っていけた感じのトレードでした。」
ENTRY② 3万4500円 ショートFib 0.618 × VWAP 合致
川崎重工業(失敗例・教訓)
2026-02-26(木)
地合い逆らいの失敗
パターン正しいが地合い問題
失敗の構造: パターン自体(フレミングセル)は理論的に正しかったが、日経平均60,000円超えの強い上昇地合いの最中にショートしたため機能しなかった。ロスカット後に同じパターンを繰り返し、計3回LC。
教訓:「相場環境が強い日のショートは、考え方は正しくても地合いの力に押し潰される。フレミングセルは下落地合いでのみ機能する。」
教訓:「相場環境が強い日のショートは、考え方は正しくても地合いの力に押し潰される。フレミングセルは下落地合いでのみ機能する。」
上昇地合い → フレミングセル無効
❌ パターン不成立・見送り条件
- 上昇地合い(週足・日足で上昇トレンド継続中): 地合いに逆らうショートは機能しない。川崎重工2/26の教訓。フレミングセルの最重要禁止事項。
- ブレイクアウトに強い出来高を伴う場合: 本物のブレイクアウトである可能性が高い。偽ブレイクかどうかを出来高で確認する。
- 50%戻し水準にサポートが存在しない: 戻し高値に明確な抵抗がなければパターンが崩れる。VWAP・フィボ・節目の重複が必要。
- サポートラインが曖昧・水平でない: 斜めのラインや複数の解釈ができる場合は判断困難。水平で明確なラインのみ有効。
- 勢いよく抜けてそのまま上昇継続: 一発で上に抜いて戻ってこない場合は本物のブレイクアウト。ショート不成立。
- ニュース・決算・ファンダの急変動時: テクニカルが無効化されるため見送り。特に決算後の急騰・急落は別ロジック。
🌡️ 地合い確認ルール(最重要)
✅ フレミングセルが機能する地合い
- 🟢 日足・週足がレンジ〜下向き
- 🟢 日経平均が高値圏で横ばいまたは下落基調
- 🟢 VWAPが価格の上側(レジスタンス)として機能
- 🟢 同セクターの主力銘柄も下落傾向
- 🟢 → ショートの期待値が高い
❌ フレミングセルが機能しない地合い
- 🔴 日経平均60,000円超えなど強い上昇トレンド中
- 🔴 週足パワートレンドが上向き(最高値更新中)
- 🔴 VWAPが価格の下側(サポート)として機能
- 🔴 決算・材料による急騰相場
- 🔴 → ショート禁止(川崎重工2/26の教訓)
🔗 関連・派生パターン
フレミングセル 逆応用(ロング)
フレミングセルの下げ止まり場面を逆用してロングエントリー。
半値戻しをTPにRR1:3〜。東洋エンジニアリング3/17で+7,000円。
≒ ピンボールリバーサルの考え方と共通。
ピンボールリバーサル
フレミングセルと逆方向のパターン。ギャップアップ後の3波失敗から
ロングで跳ね返りを狙う。大足でサポートが「見えている」場合に適用。
フレミングセルの逆応用と本質的に同じ構造。
VWAPセル
VWAPが価格の上側でレジスタンスとして機能するショート。
フレミングセルのエントリー根拠のひとつ(50%戻し高値 × VWAP)として
組み合わせて使うことが多い。
ダブルトップ / N字下落(旧定義)
v1.0で定義したN字上昇→高値更新失敗→サポート割れ→戻し高値ショートのパターン。
本v2.0の「ヘッド形成→50%右肩→崩壊」に統合・拡張された。
📌 フレミングセル vs ピンボールリバーサルの唯一の判断基準:
大きな時間足(日足・週足)でサポートが見えているかどうか。
見えていれば → ピンボールリバーサル(ロング)。
見えていないか転換済みであれば → フレミングセル(ショート)。