VWAP SELL 定義書
失敗パターンから FLEMING SELL に回帰し、半値戻しからの下降再開を待つ定義。
2026年5月12日のオリックス検証をもとに整理。
今回の核心: 6000円は単純な売り場ではなかった。VWAP SELL もまだ不成立。本命は、6080円近辺からの下落後に半値戻しが入り、FLEMING SELL が出る形だった。
1. VWAP SELL の基本
定義
強い下落後、価格がVWAP付近まで戻したところで、再び売り圧力が優勢になる局面を狙う戻り売り。
成立条件
売り主導VWAP戻し失速確認利確候補あり
下落の背景と、戻りを売るだけの価格帯根拠が必要。
2. 今回の失敗
オリックスの6000円は、ダブルトップセルではなく、新高値更新初動の節目価格だった。
- 6000円到達だけでは売り根拠が足りない
- その後6080円近辺まで上昇
- この時点では VWAP SELL の定義もまだ満たさない
3. 正しい回帰先は FLEMING SELL
見るべき流れ
- 新高値初動
- さらに上昇して高値形成
- 急落で売り優勢へ
- 半値戻し
- FLEMING SELL 発生
- 下降再開を狙う
今回の判断
実際には半値戻しまで届かず、そのまま下落。したがって、ノーエントリーが正解。
「下がったから売れたはず」ではなく、「型が出なかったから入らない」。
4. VWAP SELL と FLEMING SELL の違い
| 観点 | VWAP SELL | FLEMING SELL |
|---|---|---|
| 役割 | 下落後のVWAP戻り売り | 上昇失速後の戻り売り |
| 戻り位置 | VWAP付近 | 半値戻し・戻り高値 |
| 前提 | すでに売り主導 | 上昇から売りへ転換 |
| 今回のオリックス | 不成立 | 本命候補。ただし戻り不足で不成立 |
5. FLEMING SELL Version 3: 下降失敗の逃げ場
統合ルール: フレミングセルのVer1とVer2は別物として分けない。どちらも「高値更新失敗 → SR/ネックライン形成 → 戻り失速 → ネックライン割れでLONG LCを巻き込む戻り売り」として扱う。
Ver1はN字上昇の高値更新失敗、Ver2は右肩・ブルトラップ・ネックライン崩壊として見えているだけで、実戦上の判断は同じ。重要なのは、上昇を更新できない場所と、LONG側の逆指値LCが集まるネックラインを見つけること。
5-A. 6981 村田製作所 15秒足 FLEMING SELL
追加日: 2026年5月28日 / 6981 村田製作所 / 15秒足
9:24に高値 8436円 をつけた後、9:25に SR 8337円 を形成。その高値8436円とSR8337円の半値付近で、上昇を更新できない状態が発生した。
この局面では、ネックラインにLONG側の逆指値LCが置かれやすい。したがって、ネックライン割れは「売りのENTRY根拠」であると同時に、すでに売っている場合の 最終TP LINE になる。今回の確認ポイントは 9:26:30。
- 高値: 9:24 / 8436円
- SR: 9:25 / 8337円
- 判断: 半値付近で上昇を更新できない
- LC構造: ネックライン下にLONG側の逆指値LC
- TP: ネックライン割れのLONG LCライン、9:26:30
5-B. FLEMING SELL Version 3: 下降失敗の逃げ場
定義: FLEMING SELLで下がる想定だったが、下降が失敗し、V字で回復して、もう一度FLEMING SELLのエントリーパターン付近まで戻ってくる形。
右肩下がりで下落したあと、一気に上昇してV回復する。最初の高値側と回復後の戻り高値を結ぶと、形としてはカップアンドハンドルになる。この場合、売りを引っ張る場面ではなく、ハンドル部分の半値戻しで逃げる場面として扱う。
見るべき流れ
- FLEMING SELLの形で右肩下がりに下落
- 下落が伸び切らず、売りの継続に失敗
- 一気に上昇してV字回復
- FLEMING SELLのエントリー候補だった価格帯まで戻る
- 2点を結ぶとカップアンドハンドルになる
- 上昇3波が発生しやすくなるため、ハンドル部分の半値戻しで逃げる
判断
これは下降継続パターンではなく、FLEMING SELLの下降失敗パターン。
売り目線のまま粘ると、カップアンドハンドルのハンドルから上昇3波に巻き込まれる。戻り売りが止まらない時点で、半値戻しを逃げ場として優先する。
6. チェックリスト
VWAP SELL
- すでに下落主導か
- VWAPまで戻ったか
- VWAPで止まったか
- 利確候補が見えているか
FLEMING SELL
- 上昇の失速が出たか
- 一度強い下落が出たか
- 半値戻しまで戻ったか
- FLEMING SELL が確認できたか
- 下降失敗なら、V回復とカップアンドハンドル化を疑ったか
7. 手書きメモ
8. アプリ連携タグ
この定義書は、Trade Journalアプリの以下タグと紐づける。
VWAP:SELL VWAP SELL FLEMINGSELL FLEMING SELL VWAPセル 半値戻し 戻り売り不成立 No Entryスルー FLEMINGSELL:V3 FLEMINGSELL統合 NECK LINE LC FLEMINGSELL失敗 V回復 カップアンドハンドル ハンドル逃げ
写真アプリ側では `VWAP:SELL`、`FLEMINGSELL` のような短い検索タグを優先。日誌側では「VWAP SELL不成立」「FLEMING SELL待ち」「戻り不足でNo Entryスルー」のように、成立・不成立まで残す。
9. 該当チャート一覧
10. FUJIKURA 典型的な戻り売り
追加定義: 個別銘柄の日足が下方向で、225が上方向のときでも、個別側に明確な下方向ブレイクと戻り売りの型が出た場合は、個別の戻り売りとして扱う。
- 小さいレンジでVWAPが横向き
- レンジ下方向への明確なブレイク
- ブレイク後の戻りでSELL IN
- TP1は前日終値・週足オープンなどの近い節目
- TP2はダウ理論の押し目が転換するまで
2026-05-27のフジクラは、9:28の戻りがSELL IN候補。躊躇して見送ったが、定義上はエントリーポイントだった。
11. 結論
売りたいではなく、売れる型が出たかで判断する。
VWAP SELL が失敗したら無理に押し通さず、FLEMING SELL へ回帰して待つ。半値戻しまで来なければ、トレードしない。さらにFLEMING SELLの下降が失敗し、V回復で戻ってきた場合は、カップアンドハンドル化を警戒し、ハンドル部分の半値戻しを逃げ場にする。